行政書士法人奈良総合事務所
補助金

奈良で補助金を活用したい方へ|持続化補助金第20回の対象・金額・申請期限

奈良で店舗の集客を強化したい、新しい商品を知ってもらいたい、売場を見直したい。そのような小規模事業者が検討できる制度の一つが、小規模事業者持続化補助金<一般型・通常枠>です。第20回は2026年11月5日に申請受付が始まる予定です。

「奈良で使える補助金」を探す際は、所在地だけでなく、事業の規模、実施したい取組、発注時期まで確認することが大切です。この記事では、第20回の基本と、奈良で準備を進める際のポイントを整理します。

奈良の事業者も利用を検討できる全国の制度

持続化補助金は奈良県独自の補助金ではなく、全国の小規模事業者を対象とした制度です。奈良市の店舗、県内のサービス業、製造業なども、対象要件を満たせば申請を検討できます。

中心となるのは、経営計画に基づく販路開拓です。単に経費の負担を減らすためではなく、「誰に、どの商品・サービスを、どのように届けるか」を考え、その実現に必要な投資を支援する制度と捉えると整理しやすくなります。

たとえば地域のお客様に新サービスを届ける広告、商品の魅力が伝わる売場づくり、新たな販路を開く取組などが検討の出発点になります。業務効率化だけを単独で行う計画ではなく、販路開拓等とあわせて取り組む必要があります。

補助率・上限額と、自己負担の考え方

区分 第20回の基本内容
基本補助率 補助対象経費の2/3
基本補助上限 50万円
インボイス特例 要件を満たす場合、上限に50万円を加算
賃金引上げ特例 要件を満たす場合、上限に150万円を加算
両特例を利用する場合 要件を満たす場合、合計の上限は250万円

最大250万円という金額が全事業者に適用されるわけではありません。特例はそれぞれ条件があり、事業終了時にも要件を満たす必要があります。賃金引上げ特例のうち赤字事業者については、条件により補助率3/4となる仕組みもあります。

基本枠で補助対象経費(補助金の計算対象として公募要領で認められた支出)が税抜75万円なら、2/3は50万円です。ただし、経費区分ごとの上限や対象外経費があれば計算は変わります。また、補助金は原則として事業実施・支払い・実績報告(補助事業の実施内容と支出証拠を事務局へ提出する手続)等を経て受け取るため、先に事業費を支払う資金の準備が必要です。

第20回は締切が二つある

手続 予定日・期限
電子申請の受付開始 2026年11月5日(木)
事業支援計画書・様式4の発行受付締切 2026年12月4日(金)
電子申請の受付締切 2026年12月15日(火)17時
採択発表 2027年3月頃の予定

申請締切だけを見て準備を始めると、商工会・商工会議所への相談が間に合わないことがあります。事業支援計画書の発行受付締切後は、理由を問わず発行の依頼ができません。書類を作る時間に加え、確認や修正に対応する時間も確保しましょう。

申請は電子申請のみで、GビズID(法人・個人事業主が複数の行政サービスへログインするための共通認証アカウント)プライムのアカウントが必要です。郵送では申請できません。日程は変更される場合があるため、提出前には最新の案内も確認します。

奈良で相談する商工会・商工会議所の確認方法

支援を受ける窓口は、事業を営む所在地によって決まります。「奈良県内だからどこでもよい」「会員になっている団体に必ず提出する」という判断は避け、所在地を伝えて管轄を確認してください。

行政書士等に申請支援を依頼する場合も、商工会・商工会議所の支援を受ける手続がなくなるわけではありません。専門家との計画整理と、地域の支援機関への相談を、余裕をもって並行して進めることが重要です。

奈良の店舗・事業所で計画を具体化する三つの視点

いま困っていることを数字と実態で整理する

「集客が弱い」だけでは、実施する取組とのつながりが見えにくくなります。平日の来店数、新規客の割合、問い合わせ件数、商品別の売上など、把握できる範囲で現状を整理します。数値がない場合も、お客様からの質問や購入に至らない理由を振り返ることが出発点になります。

届けたい相手を絞る

近隣住民、観光客、法人顧客など、対象によって広告の内容や売場の設計は変わります。奈良という地域性を説明する場合も、「観光地だから売れる」とまとめず、自店の商圏と顧客の行動に結び付けて考えます。

投資と成果のつながりを示す

広告を出す、店舗を改装するという作業だけでなく、その結果としてどの接点が増え、どの商品の販売につながるのかを整理します。成果の目標は、根拠のない大きな数字ではなく、現在の実績や実施する施策から説明できるものにしましょう。

発注は採択後すぐにしてよいわけではない

原則として、交付決定(採択後の経費確認を経て、補助事業へ着手できることを事務局が正式に決めること)前の発注・契約・購入・支払いは補助対象外です。採択通知だけでは着手できません。 見積もりの取得と、正式な契約・発注は区別して進めます。

第20回の補助事業実施期間は交付決定日から2028年3月31日までです。採択は2027年3月頃の予定で、交付決定には採択後さらに概ね1~2か月かかる場合があります。2026年中に必ず始めたい工事や広告に使えると考えて契約しないよう、希望日から逆算してください。

奈良の補助金探しで、制度を比較するときの視点

国の持続化補助金と、県・市町村が実施する支援制度は、対象や目的が異なります。制度名だけで比較せず、所在地、業種、投資内容、契約時期、自己負担、申請と報告の負担を並べて確認します。

「奈良県の事業者が使える」と「奈良県が実施している」は別の意味です。持続化補助金は全国の制度であり、県内の事業者でも全国共通の要件に従って申請します。他制度との併用を検討する場合、同じ経費への重複した補助はできない場合があるため、双方の条件を確認してください。

相談で共有したい事業の背景

現在の主な顧客、売上の変化、実施したい投資とその理由をお聞かせください。広告や改装の見積もりだけでなく、「その投資で何を変えたいか」が分かると、計画を整理しやすくなります。

対象経費に当てはめることを先に考えすぎると、事業に不要な支出が増えることがあります。補助金がなくても検討する必要性、自己負担の余力、実施後の運営まで含めて判断しましょう。

申請までの作業を具体的に知りたい方は、奈良での第20回の準備スケジュールをご覧ください。

第20回は売上高・売上総利益の増加見込みも具体的に

第20回では、事業効果および賃金引上げ等状況報告書を提出する時点の売上高・売上総利益が、補助事業終了時と比べて増加することが見込める事業であることが、対象事業の要件に追加されています。

申請時には、客観的な市場・顧客ニーズの情報や営業方針等を根拠に、売上高・売上総利益の増加という定量的成果を計画書に記載する必要があります。問い合わせ数や来店数の目標だけでなく、販売単価、販売件数、原価等を整理し、売上と売上総利益へどうつながるかを説明します。

数字を大きくすることが目的ではありません。現在の実績と施策の規模から説明できる見込みを考えます。取得した資産を補助事業終了後も継続して使い、事業に役立てることも審査の観点に追加されています。

賃金引上げ特例は第19回と指標が変わる

第20回の賃金引上げ特例は、第19回の「事業場内最低賃金(同じ事業場で働く従業員に実際に支払う時間給のうち最も低い金額)を50円以上引き上げる」という条件から、1人あたり給与支給総額(給料や賞与など、企業が従業員へ支給する給与の合計額)を年平均3.0%以上増加させる条件へ変更されています。賃金引上げ加点も、最低賃金を30円以上引き上げる条件から、1人あたり給与支給総額を年平均2.0%以上増加させる条件へ変わります。

比較するのは2027年4月~2028年3月と、その前年同月の12か月です。特例・賃上げ加点を利用する場合、補助事業終了予定日は2028年3月31日に設定します。給与、賞与、残業代等、算入する従業員の範囲やパートタイム換算などにも条件があるため、時給の上げ幅だけでは判断できません。

所定の目標設定と表明、実績報告時点での達成が必要です。特例の要件を満たさない場合は、上乗せ分だけでなく全体が交付対象外になる扱いもあるため、人件費と資金の計画を十分に確認してください。

よくあるご質問

奈良県に事業所があれば必ず対象ですか?

所在地だけでは決まりません。業種ごとの従業員数、法人・個人の区分、過去の持続化補助金の利用状況、取組の内容などを確認する必要があります。対象事業者の考え方は、申請条件を解説した記事でも整理しています。

広告やホームページだけでも申請できますか?

第20回では、広報費だけの申請、ウェブサイト関連費だけの申請はいずれもできません。それぞれ他の経費と組み合わせる必要があり、補助金額にも区分ごとの上限があります。詳しくは広告費の注意点をご覧ください。

採択されたら補助金をすぐ受け取れますか?

すぐの入金ではありません。交付決定後に事業を実施し、支払いを済ませ、実績報告と確認等を経て受け取ります。入金までの資金繰りも計画に含めてください。

※本記事は2026年9月18日時点の第20回公募要領(第8版)に基づく解説です。

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