行政書士法人奈良総合事務所
補助金

奈良で持続化補助金第20回を申請するには?準備から提出までのスケジュール

奈良で補助金の申請を考えている方にとって、第20回の持続化補助金は、2026年秋から冬にかけて準備を進める制度です。ただ、電子申請の締切までに書類を作ればよいわけではありません。GビズID(法人・個人事業主が複数の行政サービスへログインするための共通認証アカウント)プライムの準備、経営計画の検討、商工会・商工会議所への相談が必要です。

この記事では、奈良の事業者が「何を、どの順番で準備するか」を中心に、申請前の作業を整理します。補助率や対象の全体像は、第20回の基本情報をご覧ください。

まず確認する二つの締切

手続 第20回の予定
電子申請受付開始 2026年11月5日(木)
事業支援計画書・様式4の発行受付締切 2026年12月4日(金)
電子申請受付締切 2026年12月15日(火)17時

事業支援計画書の発行依頼は、電子申請より先に締め切られます。12月15日に間に合わせるつもりでも、12月4日までに発行を依頼できなければ申請の準備が整いません。発行受付締切後の依頼は、理由を問わずできないと公募要領(補助金の対象者、経費、期限、申請方法などを定めた公式ルール)に明記されています。

管轄の商工会・商工会議所による確認や、計画の修正にかかる時間も見込んで、早めに相談してください。以下の時期区分は準備の目安であり、制度が指定する作業日程ではありません。

9~10月:対象条件と投資の目的を整理する

自社が申請できるかを先に確認

業種、常時使用する従業員数、事業形態、過去の持続化補助金の利用状況などを確認します。従業員数は商業・サービス業(宿泊・娯楽業を除く)で5人以下、宿泊業・娯楽業と製造業その他で20人以下が基準です。人数の定義にも注意してください。

過去に受給したことがある場合は、事業効果等状況報告の提出状況や、再申請に係る期間の条件を確認します。以前の通知・申請資料・報告資料を探しておくと、確認を進めやすくなります。

「買いたいもの」から「解決したい課題」へ

改装や広告を予定している場合、先に工事内容や媒体を決めるのではなく、事業の課題を整理します。新規客が少ない、商品が比較されにくい、接客スペースが狭いなど、顧客との接点で何が起きているかを言葉にします。

現状を説明できる売上資料、問い合わせ件数、店舗写真、顧客からの声などを用意します。根拠が薄い数字を作る必要はありません。実際に把握している情報と、これから確認することを分けて考えます。

10~11月:見積もりと計画書を具体化する

取組の目的が整理できたら、必要な投資の見積もりを取得します。この段階では準備としての見積もり依頼と、正式な契約・発注を区別してください。原則として交付決定(採択後の経費確認を経て、補助事業へ着手できることを事務局が正式に決めること)前の契約・発注・支払いは対象外です。

広告の場合、第20回は広報費だけの申請ができず、補助金額30万円(税込)の上限があります。ウェブサイト関連費にも単独申請の禁止と補助金額30万円(税込)の上限があります。前回の経費配分をそのまま使わず、区分ごとに確認します。

計画書では、課題、対象顧客、取組、必要経費、期待する効果をつなげます。すべてを「売上を増やすため」でまとめず、どの接点を変えるのかを具体化しましょう。

奈良の管轄窓口とGビズIDを早めに確認

商工会・商工会議所の管轄は、事業を営む所在地によって決まります。事務所や店舗の住所を伝えて確認してください。専門家の支援を受ける場合も、地域の支援機関に関する手続は必要です。

電子申請にはGビズIDプライムを使用します。取得済みでも、ログインできるか、登録情報が現在の事業者情報と一致するか、担当者が手続を進められるかを確認しておきます。アカウントやパスワードを支援者へ渡すことは避け、利用規約に従って管理してください。

11~12月:支援計画書と電子申請の内容をそろえる

申請内容に応じた書類を揃え、所在地の商工会・商工会議所へ事業支援計画書の発行を依頼します。申請主体が法人か個人事業主か、特例を利用するか等によって書類は異なるため、正式な案内を確認します。

提出前の確認リスト

  • 事業者名、所在地、代表者等の情報に食い違いがないか。
  • 計画書の取組と経費明細・見積書が一致しているか。
  • 特例の条件と必要書類を確認できているか。
  • 第三者の助言を受けた場合の支援者・報酬等を記載しているか。
  • 添付ファイルが開け、内容が読めるか。
  • 所定の書類が揃い、電子申請が完了しているか。

入力画面を保存しただけでは、提出したことにはなりません。システム上の申請状況も確認してください。期限直前は修正が難しくなるため、余裕を持って提出する日を決めます。

申請後も事業の発注は待つ

採択発表は2027年3月頃の予定です。その後の交付決定には、詳細見積書を速やかに提出しても概ね1~2か月かかる場合があります。採択通知だけで発注せず、交付決定日を確認します。

事業実施期間は交付決定日から2028年3月31日までです。実施と支払い、実績報告(補助事業の実施内容と支出証拠を事務局へ提出する手続)、補助金の請求等を経て入金となります。広告や改装を始めたい日が決まっている場合は、この制度の進行に合うかを申請前に確認しましょう。

第20回は売上高・売上総利益の増加見込みも具体的に

第20回では、事業効果および賃金引上げ等状況報告書を提出する時点の売上高・売上総利益が、補助事業終了時と比べて増加することが見込める事業であることが、対象事業の要件に追加されています。

申請時には、客観的な市場・顧客ニーズの情報や営業方針等を根拠に、売上高・売上総利益の増加という定量的成果を計画書に記載する必要があります。問い合わせ数や来店数の目標だけでなく、販売単価、販売件数、原価等を整理し、売上と売上総利益へどうつながるかを説明します。

数字を大きくすることが目的ではありません。現在の実績と施策の規模から説明できる見込みを考えます。取得した資産を補助事業終了後も継続して使い、事業に役立てることも審査の観点に追加されています。

商工会・商工会議所への相談は事業者自身で

第19回・第20回ともに、第三者が代理で商工会・商工会議所へ相談したり、事業支援計画書の発行を依頼したりすることはできないとされています。専門家に計画整理や書類作成の支援を依頼する場合も、この手続は事業者自身で行います。

よくあるご質問

12月になってから相談しても間に合いますか?

準備の状況と窓口の確認に必要な時間によって異なります。様式4の発行受付締切が12月4日であるため、直前の相談で間に合うとはお約束できません。

2026年中の工事に使えますか?

第20回の採択は2027年3月頃の予定です。交付決定前の契約・発注等は原則対象外なので、2026年中に実施する工事へ使う前提で契約しないでください。

相談時に見積書は必須ですか?

初期相談では、予定する投資と概算金額、希望時期をお知らせください。申請に向けて必要な見積もりや資料を整理します。

※本記事は2026年9月18日時点の第20回公募要領(第8版)に基づく解説です。

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